美浦か栗東か西高東低の流れは変わらないのか

美浦か栗東か西高東低の流れは変わらないのか

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美浦か栗東か、それが問題だ!!
競馬学校の厩務員過程や騎手過程の狭き門を突破し、めでたく卒業となる前に、東西トレセンのどちらに所属を希望したらいいのか、迷いに迷って悩みぬく人が多いのではないだろうか。
そして、ここしばらくの成績の傾向である「西高東低」をどう考えるかというのも、かなり重要な要素となってくるに違いない。

限りある範囲ではあるが、両トレセンを取材してきた上で受けてきたイメージでは、栗東の方が取材に対しても、非関係者に対しても若干オープンだと感じる。また、持ち乗りの厩務員の割合が高い厩舎が多いような気もする。ベテランだけでなく、積極的で意欲のある若手にスゴイ馬を任せている率が若干高いような気もする。
しかし、よく考えよう。厩舎が大事なのである。

「西高東低」になるまでは、ずっと「東高西低」の時代が続いていたのだ。そして、「西高」になったのは、決して坂路のためだけではないはず。意欲的で、柔軟な考え方を持った調教師が、それを支えるスタッフに盛り立てられ続けて、結果を出してきたのだ。

そして今、美浦にも若く、意欲的で斬新なアイディアをどんどん取り入れ、スタッフとともに一丸となって「走る馬」を作ろう、ひいては「時代を作ろう」としている厩舎がどんどん増えてきているのだ。

こうなると、大切なのは東か西かではなく、どんなトップのもとで修業し、触発され、そして人脈を築いていけるか。これに尽きるのではないだろうか。もちろん、最初は東西しか選ぶことは許されない。最初から「生涯の恩師」に巡り合えるかどうかは判らないのだ。でも、積極的に自厩舎以外の諸先輩たちと話し、どんな人たちがどんな考えで仕事をしているのかを知ろう。そして、人脈も、「走る厩舎」も、自分たちで作っていくのだという気概を持って、ホースマンとしてのスタートを切ってほしいと思う。



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