成績が良い競走馬が種牡馬にとって良駒なのか?

成績が良い競走馬が種牡馬にとって良駒なのか?

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「良駒」とはなにか
すべての競走馬たちは良駒と例外に分かれる。良駒とは、その種牡馬の特徴をしっかり受け継いでいる強いオープン馬のこと。逆に「例外」とはその種牡馬の特性をまったく受け継いでいない強いオープン馬のこと。

トニービン議りで「中山がダメ&府中が得意」なジャングルポケット産駒から出たジャガーメイルは良駒。「坂がダメで芝のローカルで強い」という特性の種牡馬フジキセキでいうとドリームパスポートが良駒。カネヒキリが例外。「一発マグレ勝ち・末一脚不発」がトレードマークのダンスインザダークでは、デルタブルースが良駒で、本格化以降左回りだと100%末脚が爆発したツルマルボーイは例外。よく不発に終わるが、 いちおう菊花賞を勝っているザッツザプレンティも良駒。要するにその種牡馬らしい馬が良駒だ。

「例外」とはなにか
種牡馬にとって「例外」とはなにか。良い意味でその種牡馬の適性を受け継いでいない馬のこと。それは「良駒」とは対極にある「全然その種牡馬らしくないのに飛び抜けて強い馬」のことだ。

例えば、カネヒキリ。ドリームパスポートやダイタクリーヴァが坂で急ストップするフジキセキらしい良駒であるのに対して、カネヒキリは坂をもろともせずにぶち抜いてGIを3勝(交流重賞を含むと6勝)。こういうのを例外と呼ぶ。種牡馬の特性を無視してどんどん買いたい。

ここで注意したいのはGIを勝っていない馬を、適性が違うからといって簡単に「例外」 「どんどん買おう」とするのはちょっと違うんだということ。例えばフォーティナイナー産駒のサダムイダテン。この馬はフォーティナイナーらしからぬ芝の新馬勝ちを記録した。その時点では「例外」ではなくて「フォーティナイナーの芝馬が強いわけがない」と思うほうが正解。その種牡馬らしくないGI馬が真の例外馬だ。



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