競馬に関する用語を初心者でもわかるように解説

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競馬
馬を走らせて速さを競わせること。古来世界各国で行われてきたが、現行のスピード競馬はイギリスで発達したもの。日本では平地競争、障害競走、ばんえい競馬の3種類が行われている。このうちばんえい競馬は日本独自の競走。また、以前は速歩競走も行われていた。

平地競走
障害のない平らなコースでスピードを競うレース。

障害競走
コースの途中に水壕、生け垣、竹柵などの障害を設けて競うレース。障害を飛越するのでジャンプレースともいう。スピードやスタミナとともに、飛越のうまさが要求される。なお、地方競馬では行われていない。

ばんえい競走
重種馬や中間種馬が、騎手を乗せた鋼鉄製のソリを引いて、200メートルの距離を競う。ソリの重さは500キロから、最高は1トン。まさに力を競うレース。主催は北海道市営競馬組合。

サラブレッド系競走
軽種馬と軽半血橦馬の牡・牝・せん馬が出走する競走。
アラブも出走できるが、スピードはサラブレッドに劣るので、まず勝ち目がない。中央競馬では障害競走も含めて全レースがサラ系競走。

アラブ系競走
軽種馬および軽半血種馬のうちアラブ血呈を25%以上受け継いでいる馬が出走する競走。現在は地方競馬でのみ行われている。

芝競走
平地競走の中で、芝コースを使って行われる競走。より純粋にスピードを競うレースになる。

ダート競走
ダートコースつまり砂地の馬場で行われる競走。芝コースに比べて時計がかかり、スピードだけでなく、力と持久力を要求される。地方競馬はダート競走が主流。

速歩競走
速歩で競う競走。騎乗速歩競走と、騎手を乗せた二輪車を曳かせる鑿駕速歩競走がある。現在、日本では行われていないが、フランスやドイツなどでは盛んに行われている。

ナイター競馬
ナイター設備を整えた馬場で、夜間に開催される競馬。地方競馬の大井、川崎、旭川の各競馬場で行われている。ナイター照明によって馬場がきらめくように明るく照らし出されることから、トゥインクル(きらめく)レースとも呼ばれる。

ファン投票レース
ファン投票で出走馬が決められるオールスター競走。中央競馬では有馬記念と宝塚記念がそれで、ファンの投票数の上位10頭は優先出走権を得ることができる。地方競馬でも報知オールスターC (川崎)や金杯(福山)、新舂杯(高知)、高崎大賞典など、各地で行われている。

世界の競馬
ヨーロッパ

平地競走とともに繋駕速歩競走が盛んで、特にフランス、ドイツ、オランダなどでは人気がある。ただしイギリスではあまり行われない。また障害競走も盛んで、主に平地競走がシーズンオフになる冬季に行われている。そして平地競走はほとんどが芝コース。芝は深くて起伏があり、カーブが少なく直線が長い。スピードとスタミナが要求される上、馬齢重量戦や別定戦が多く、実力主義。優秀な種牡馬を選ぼうとする意図が強い。

アメリカ
スピード感のある平地競走が中心。特に400~800mの直線コースを突っ走るクォーターホースの競走はスピードの極限を競うものだ。また、トラックは小回りで平坦なダートコースが中心で、すべて左回り。こういうコースはスピードと先行力が優先される。そして、レースをより面白くするため、ハンデ戦が多く、GIのハンデ戦も珍しくない。

アラブ諸国
古来、優秀な東洋馬(アラブ馬)の血がヨーロッパ在来馬の品種改良を進めてきた。その本家本元だけに、純血アラブ馬の競走が盛んに行われている。最近では、アラブ王族の後援でイギリスやフランスでもアラブ競走が行われるようになったし、競馬世界シリーズの実現にも貢献した。

アジア諸国
平地競走が中心で、障害競走を行っているのは日本だけ。
香港カップなど香港の国際競走には、日本からも毎年のように参戦している。



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