ゲートや枠入りに関する用語を初心者でもわかるように解説

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枠入り
出走馬が係員に誘導されて発馬機の枠内に入ること。ゲートインともいう。まず奇数の馬番号の馬が番号の若い順に入り、次に偶数番号の馬が同様に入る。枠入りに問題のある馬がいる場合は、その馬を最初に誘導して枠入りさせる。

ゲート
スターティングゲートの略で、発馬機のこと。昭和35年から自動発馬機が導入され、改良を重ねながら現在にいたる。それ以前は、スタート地点に綱を張り、出走全馬がほぼ横一線に並んだところで綱をつり上げてスタートさせる方式(バリヤー式)だった。

ゲート内駐立
発馬機の枠の中に立ち、静かにスタート合図を待つこと。

ゲート内転倒
枠入りした馬が発馬機の枠内で暴れ、こじあけてでも出ようとして転倒してしまうこと。こうした場合は、馬を発馬機から出して馬体検査をする。それで異常がなければ、再び枠入りさせる。

外枠発走
ゲート内で立ち上がったり、暴れたりして他馬に悪影響を及ぼすと認められる場合、あるいは発馬前にゲートを飛び出してしまった場合などに、一番外側の枠にまわされること。時には大外の馬の枠から、さらに1枠あけてその外に入れられることもある。

尾まわし
ゲートに入ろうとしない馬の臀部にロープ(平打ち縄)をまわし、何人かで引っ張って、ゲートに引き入れること。

目隠し
発馬機に入らないなど、馬がおびえて従わない場合、頭巾や眼帯で視野をふさいで誘導することがある。

発走除外
発走の集合合図がかかった後、ゲートにどうしても入らなかったり、暴れて外傷を負ったりして、競走に支障があると発走委員に判断されると、発走を除外される。この場合、馬券は返還される。

どの馬もゲートが嫌い
馬は本能的に狭い場所を恐れるもの。本来は狭い枠の中などに入るものではない。それを訓練によって入るようにさせている。だから機嫌が悪かったり、過去に体をぶつけた嫌な記憶を思い出したりすると、枠入りを拒否することがある。

ゲートでの不手際は減点
ゲートの中で落ち着いていないと、スタートのタイミングを外して出遅れることも しばしばある。そもそも枠入りを拒んだり、ゲートの中で暴れたりするのは、精神的な弱さのあらわれだ。そんなことでは有利なレース展開は望めないし、ムダなエネルギーを使ってゴール前のパテにつながることもある。まして暴れたり、飛び出したりして外枠発走になった場合など、まず好走は望めない。

イレ込み馬への配盧
内枠の奇数の馬がすべておさまるまで、狭い枠内で待たされる。そうなると少なからずイライラする。イレ込み癖のある馬ならなおさらだ。出遅れる可能性もあるし、道中で引っ掛かる恐れもある。だから、パドックでイレ込み気味の馬が、奇数で若い馬番号だったら、少し割り引いて考えた方がいい。



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