コースに関する用語を初心者でもわかるように解説

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ターフ
芝コースのこと。ダートよりも路面が硬く、脚をとられない分、スピードが出やすい。中央競馬の競走はターフが中心。また札幌と函館は洋芝ターフ。

ダートコース
砂地のコース。その構造は、もともとの土壌の上に砕石が積まれ、その上に山砂が盛られ、一番上にクッション砂が敷かれている。クッション砂とは粘土分の少ないサラサラした砂で、固まりにくく柔らかいのでクッション効果を発揮する。 クッション砂が厚いほどクッション性は高まるが、反面、砂に脚をとられるので、時計のかかる馬場になる。 中央競馬の場合、中央開催のダートのクッション砂は6~7センチの厚さで、ローカル開催は8センチ程度。ローカル開催では滞在競馬になり、ダートコースで調教をするので、馬の脚の保護のためクッション砂を厚めにしている。同じ理由で、地方競馬のダートもクッション砂が厚めに敷かれている。7センチ程度から、砂の深い競馬場では10センチ前後。

平坦コース
ほとんど坂のないコース。フラットコースともいい、時計が出やすい。中央競馬のローカル開催や、地方競馬の馬場は平坦コース。

小回りコース
比較的短いトラックのコース。小回りコースは直線が短く、同じ距離でもコーナーの数が多くなるので、カーブを無駄なく回るなど、器用さが要求される。逆にトラックが大きい場合は大回りコースといい、直線が長いので、十分にスピードを発揮できる。中央競馬で最も大回りのコースは東京競馬場で1周2072メートル。ローカルの競馬場は新潟を除くと、1600メートル前後で小回り。また、地方競馬は小回りが多く、最もトラックの長い大井競馬場と盛岡競馬場、門別競馬場でも1600メートル。

スパイラルコース
直線からカーブに入る1、3コーナーの曲がり方をゆるやかにして、無理なくコーナーに入れるようにしたコース。その分カーブから直線へ出る2、4コーナーは曲りが急になり、直線に向かう馬群が内外にばらけやすく、コーナーでの安全性が高まる。中京、福島、小倉など。

ラチ
コースを仕切る柵。内側の柵を内ラチ、外側の柵を外ラチという。

移動柵
芝コースの内ラチの何メートルか手前に設けられた仮の柵。レースを使うと内ラチ沿いが特に荒れるので、移動柵で内ラチの位置をずらし、荒れがひどくなるのを防ぐ。また、内ラチ沿いの芝を補修した場合にも、新たに植えた芝が根づくまで移動柵で保護する。

ゴール板
決勝線の延長線上の内柵沿いに立つ、高さ3メートルほどの板状の鏡。並んでゴールして、馬番号が見えないときの確認を助ける。



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