馬券に関する用語を初心者でもわかるように解説

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競馬の伝統
日本の競馬はもともと神事として始まったもので、8世紀初めから記録に見られる。当時の競馬は2騎で勝ち負けを競うもので、勝者が貴人から物を賜ったり、あるいは敗者が勝者に物を贈る習いだったようだ。 そこにはギャンブル的な楽しみもあったろうが、あくまで上流階級の遊びである。大衆的な娯楽になるには、やはり馬券の発売を待たなければならない。

馬券の発売
初めて馬券が登場するのは、ずっと時代が下って明治21年(1888年)。居留外国人たちが主催する横浜競馬で発売され、日本人にも大評判となった。当時、賭け事は禁止だったが、外国人には治外法権が認められていたのだ。その後、日清、日露戦争を経て明治38年12月政府は軍馬改良の資金を集めるため、馬券発売を黙許することを発表。いち早く東京に池上競馬場が開設され、日本人による馬券発売が始まった。この馬券の人気は大変なもので、洋式競馬はたちまち全国に広がった。

ところが、急にたががゆるんだためか、馬券に熱中するあまり身を滅ぼす人が続出して批判が高まり、明治41年に馬券の発売は再び禁止。すると競馬人気も急降下した。やはり馬券なしには競馬の経営も成り立たない。それで紆余曲折の末、大正12 (1923)年に旧競馬法が制定され、馬券の発売枚数や配当倍率に制限が加えられた上で合法的に再開された。ただし敗戦前の昭和18年暮れから競馬の開催は中止され、戦後は昭和21年秋から再開になる。

連勝式馬券
今や主流となっている連勝式馬券は戦後生まれ。敗戦の混乱期には出走馬が少なく、単勝や複勝馬券だけでは面白みにかけた。それを補うために発売されたのが連勝単式馬券だ。この馬券は配当率が高く人気を集めたが、ギャンブルの弊害が社会問題化したこともあり、的中率を上げて弊害を緩和する狙いで、昭和38年から8枠制の連勝複式馬券が導入された。

コンピュータの導入
昭和41年以降、トータリゼータ・システムの導入で、馬券の便利さはめざましく向上した。定額券に替わってマルチユニット馬券が登場し、電話投票も開始。馬番連勝式や拡大馬番連勝式など、おびただしい組み合わせのある馬券も発売可能になった。

軸馬
馬券を買うとき2着までに入る確率が高いと見込んで中心にすえる馬。軸馬とともに連対しそうな馬のことを相手あるいわヒモといい、軸馬を決めて相手馬を何頭か選び、その組み合わせで馬券を買う。

流す
1つの馬番(枠番)を軸にして、相手となりそうな馬番(枠番)をいくつか選び、その組み合わせを買うこと。「2番から流して買う」などという。この買い方に便利なのがながし馬券。また、軸にした番号と残りすべての番号の組み合わせを買うことを総流しという。

抜け目
軸を決めて流すとき、この馬番(枠番)はまず来ないと判断して、買わずにすます組み合わせのこと。

落下傘
軸を決めて、相手になる馬番(枠番)を3つ選んで3通りの組み合わせを買うこと。流し馬券の買い方のひとつ。

タテ目
例えば①-②、①-③と買ったとき、買ってない②-③をタテ目という。レースでタテ目が来ると「タテ目をくらった」などと毎やしがる。

ボックス買い
馬番(枠番)を3つ以上選び、それらの組み合わせをすべて買う方法。この買い方に便利なのがボックス馬券。また、3点のボックス買いを三角買いともいう。

フラット買い
「残金すべてをつぎこんで勝負だ」などと熱くならず、毎レース、あるいは狙いのレースの馬券を、一定の金額だけ買うこと。

マークカード
馬券を買うときに購入内容を記入するカード。これを機械に読み取らせて馬券を発行する。表裏に記入できるものや、ボックス・流し馬券専用のものもある。

万馬券
馬券は100円単位で発売されるがその100円あたりの配当が1万円以上になる馬券のこと。つまり100倍以上のオッズの馬券をいう。トリプル万馬券といえば連勝だけでなく、単勝、複勝も含めてすべての馬券が万馬券になること。万馬券になるのは、よほど不人気馬ばかりが来た場合で、そうあることではない。

勝馬
レース観戦の上では、勝馬といえば1着馬を指すのが普通だが、馬券的にいえば配当にからんだ馬をすべて勝馬という。だから、単勝では1着のみが勝馬だが、複勝や拡連では3善まで(7頭立て以下は2着まで)、枠連や普通馬連なら2着までが勝馬ということになる。

連対する
レースで2着までに入ること。


人気馬が負けたり、不人気の馬が連勝にからんだりして、好配当になること。普通15~30倍くらいの配当を中穴、40~100倍以上を大穴という。

3ケタ配当
100円あたりの配当が3ケタ、つまり1000円未満の金額におさまること。10倍未満のオッズというわけで、まずまず順当な結果だ。

単勝オッズ
1着馬の配当で、その馬自体の人気をあらわす。

ビギナーズラック
競馬を始めたばかりの人が、幸運にも馬券を的中させること。あれこれ考えず、無欲で買った馬券が大当たりすることが案外ある。

払戻し
的中した馬券を現金に換えること。競馬場や場外の払戻し窓□で、的中馬券と引き換えに配当を受け取る。馬券の有効期間は60日で、それを過ぎると的中していても払戻しを受けられないので注意しよう。また馬券が破れたり汚れたりしていると、払戻しを拒否されることもある。

特配
的中者がいなかった場合、勝馬投票額の75%が返還される。

返還
発走以前に競走馬が除外になって、その馬がからんだ馬券が返金されること。ただし枠番連勝式の馬券は、その枠の出走馬がいなくなった場合と、その枠の馬が1頭になった場合のゾロ目馬券のみが返還の対象となる。

ノミ行為(勝馬投票類似行為)
競馬会の正規の窓口以外で馬券を売買する行為。競馬法で禁止されている。ノミ行為を図る者をノミ屋といい、手数料を取って投票者の代わりに馬券を買うことになっているが、実際には馬券を買わず、預かった投票金を着服する。馬券が当たれば配当を渡さなければならないが、外れることの方が多いので、ほとんど着服できるしくみ。つまり投票金を「飲む」というわけで、ドリンクともいう。



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